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【私にフラれたスパイ】
シリーズ第3弾
『私にフラれたスパイ』
-The spy who was jilited by me-
ストーリー: ケームズ・ボンドは、世界征服をたくらむゾーリンを追って、ニュージーランドにやってくる。しかし彼の危機を救った男が命を落としてしまう。

 超強力ミサイルを海底に隠し持つゾーリンに立ち向かうため、アメリカ政府と組むことになったMI6は、ケームズに一人のアメリカ人女性の相棒をつける。 彼女は、命を落とした男のフィアンセだった・・・。

 「私を愛したスパイ」「アルカトラズからの脱出」「ゾンビ」「タイタニック」等のパロディーに、ニュージーランドの民族問題を絡めた入魂の一作!  
初めてまともに恋愛ストーリーに挑戦。
ギャグはいつも通りながら、ストーリーはかなりシリアス路線。  
一年間のニュージーランド滞在から戻った直後の作品で、無理矢理ストーリーにニュージーランドネタを絡めてしまった。しかしその分、リアルな情報満載の作品に仕上がった。  
 もっと軍隊や戦闘機等の知識も必要になり、日ごろから資料を集めていたお陰か、なかなかリアルな絵が描けるようになってきた。  
尚、ギャグにはダジャレ系が多い。映画には絶対使えないネタばかりだ。  
是非本編でも使ってほしいアイディアがギッシリ詰まっている。

車ひとつ見ても、絵の上達振りが伺える。  
新たな試みとして、殺人シーンも追加。

「こいつの映画は悪役が登場しない」「ドロドロしていない」とよく言われる主催者も、漫画ではこんなこともしている。  
漫画というものは、とにかくいろんな知識が必要になってくる。あらゆるものを描き込まないといけないからだ。

今回は護身術の本や、武術の本を買い込み、かなり参考にした。  
そしてなんと、「エログロ」を映画に持ち込まない主催者も、漫画ではこんなシーンが・・・。
しかし、案の定、この後ギャグに走る。  
アクション漫画を描く上でさらに困ったのが、爆破シーンや崩壊シーン等をどう描くか。
 とにかくいろんな漫画を見て、参考になる絵があると、すぐにコピーしてとっておいた。ただし、ただ真似て描くのは許せない。

これも、なかなか満足しているできである。  
アクションシーンを描いている時は、自分も体をよじりながら描く。 気分は戦場なのだ。  
この辺が、実際の経験を元にして描いた場所。
やっぱり主催者は、恋愛モノより男の友情モノが得意なようだ。  
それと、この作品からスクリーントーンを使い始めた。まだぎこちないが、やはり絵の完成度は高まる。  
タイタニックのパロディーに突入する。  
沈む、「タイタニック号」ならぬ、「大パニック号」の上での死闘!  
考えてみると、しばらく漫画を描いていたのは、
◎ストーリーをコマ割りしていく。
◎絵コンテの技術を上げる。
という点において、大正解の道のりだったかもしれない。  

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