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『男たちの大和』の甲板に上がる(2

挑戦者:工房の主人


僕の実家のある町から、瀬戸内海沿いを走ります。
親の運転する車で走ります。

ペーパードライバーで悪かったな。



途中で車を止めてもらう。
瀬戸内海の写真を撮るためです。

「いつも見てるのになんでまた・・・」

そういう視線を感じる。
サイトのネタにするんです、そんなことは言えませぬ。

「久々に帰ると、郷土心がね・・ごにょごにょ・・」




これらの写真は、いわゆる『撮影ポイント』に指定されてる場所。

でもねー、もっといいとこいっぱいあるんだけどなあ。
しょうがない、そういうのは地元の人間だけが楽しむものなのかもしれない。

それを考えると、自分が他の場所に旅行しても、その裏にはもっといい場所が隠されてるワケで。
はがゆい。




40分後。
尾道(おのみち)駅に到着です。

駅の前はどんどん開発されていってますが、駅はちっさいまま。
それでいい。
僕の思い出は、このちっさい駅にぎゅうと詰まってるわけですから。

駅の背後には、斜面が続きます。
ここに家がいっぱいあって、坂も急です。

さびしんぼうな人がいたり、転校してきたり、坂を転げ落ちたり、時をかけたりする少女のいるとこです。



駅前には、さっそく垂れ幕が。
マニアックな取りあげ方かと思っていましたが、結構大掛かりにやってるみたいです。


「ほれあそこじゃ」

親父が唐突に言いました。

ん?





駅の前を尾道水道が流れてまして、その対岸。





ああ、





あったあった!

でも、なんか想像してたのとちょっと違う。
なんかこう、もっとどおーんと構えてるのかと思ってた。
デパートの屋上に垂れ幕がかかってるみたいじゃない、あれ。

「向こう側に行かんと、ちゃんと見れん」
と親父はささっと舟のチケットを人数分買ってきました。

こういう時テキパキしててすばらしい。
とてもいい助監督になれそうです。







意外と人が集まってます。
みんなそんなに大和が見たいのか??

後で知ったことですが、のべ40万人を突破したそうです。
ひえー!
そんなに人が来たら、沈んじゃうよ、この町。





あら、こんな看板も。





出発です。
この舟は、ずいぶん昔から知ってるけれど、乗るのは初めてです。
船着き場のおじさんも、切符きりのおばさんも、なんか生き生きしてます。元気いっぱいです。

大和効果絶大。

それとも、尾道の人はもともと、観光客慣れしてるのかな。




対岸の造船所が近付いてきました。
そう、大和が尾道に作られたのは、ここがゆかりの場所だからじゃなくて、スペースもあって造船所があるから、なんですね。

(続く)


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