ホーム突撃!映画体験隊スタローンに生で会う

スタローンに生で会う(1)
 スタローンへのファンレター

筆:工房の主人


 
 

シルベスター・スタローン様

 日本で映画を作ってます、工房の主人と言います。

さぞかし昔から映画ファンなんだろうと言われるんですが、実は高校生の時に、無理矢理友人に映画館に誘われたのがきっかけの、遅咲きです。

『ロッキー』はその頃、カルフの助監督を努める西山って奴から薦められました。
あまりにボクシングに興味がなかったので、かなり後回しにしちゃいましたが、見ました。

ここで告白です。

つまらなかったんです。

僕はアクション映画を期待していた。
血湧き肉踊る、切ったはったの冒険活劇を見たかったんです。
ところが『ロッキー』は9割がドラマです。会話シーンです。

その頃の僕は、映画にストーリーを求めていなかった。
目に見える、動きだけにしか脳が働かなかった。

それから何本も映画を見続けました。
しばらく経った頃、なぜか気が向いて再度『ロッキー』を見ました。

震えが止まらなかったんです。

ランニングしながら町の人に微笑みを投げかけるシーンにやられました。
試合の前日に恋人に怖いことを告白するシーンにもやられました。
相手を倒すとか試合に勝つとか全く関係なく、立ち続けることだけを目的に闘うファイトにもやられました。

だから最後、ゴングが鳴ってまだ立っていられたことで彼は、自分がクズじゃないことを証明できた。
その瞬間、グチャグチャの顔で、口もほとんど開けない状態で、それを一番伝えたい人の名前を連呼するだけのラストシーン。

完全にノックアウトされました。
‥‥‥


■突然ですが、ここでファンレターを書くのを止めるのです。
あまりに興奮してきたので、自分を冷やすのです。
語るときつい熱くなってしまうのは、『ロッキー』ファンの特徴なので、仕方ないのです。

まあ、話をまとめると、とにかく俺は『ロッキー』及び『スタローン』の大ファンな訳ですよ。
10数年来の大大ファンな訳ですよ。

で、ですね、なんと『ロッキー6』の公開日が4月(2007年)に迫っているんですよ!!

俺は初日に並ぶもんね。
この日、何の予定が入っても、俺はびくともしないもんね。

考えてもみてほしい。
これだけ『ロッキー』が好きなのに、1も2も3も4も5も、リアルタイムで映画館で見ていない現実。
つまり、俺にとって、骨董品、過去の遺物、映画の名作の歴史の一つ・・・・

それが、
それが、
目の前で映画館で見れる!
歴史に参加できる!

ここでさらに告白しちゃいます。

学生時代、部屋にスタローンの『サイン付きポートレイト』を飾ってました。
俺の部屋に来た人は皆、「おー」とか関心ないものの感心してくれました。

 スタローン

あれ、実は俺の手書きでした。サインが。

騙した方々、すみませんでした。
サインをせっせと練習して書いたわけです。
一人でこっそりと。ひっそりと。

 

そんな俺は、『ロッキー』グッズに囲まれて生きてきました。

 ロッキー

これは壁に貼ってある、『ロッキー』のポスター。



 ロッキー

これは『ロッキー』の切手。
隣にABBAのビデオがありますが、気にしないで下さい。
こちらもファンです。



 ランボー

これは『ランボー』の人形。
おっと『ロッキー』じゃねえ‥

ちなみに横にあるのは日本の七福神の一人、布袋様。
小学校の頃、四国の金比羅さんで買ったものです。

違和感は気にしないで下さい。

そんな『ロッキー』ファンの俺に、ある日一通のメールが届いたのです。


(続く)


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