オリジナル『カチンコ』を作る（２）

挑戦者：工房の主人

今度は一人でハンズにやって来て、必要なものを買いそろえた。

• 木（図面を考え、寸法もすべて計算して準備してある）
• 木工用ボンド
• 可動部の金具
• プラスチック板（黒）…カチンコ表面
• プラスチック板（黄色）…文字用
• 牛革（白/黒）…グリップ用
• 磁石
• ホワイトボード
• ホワイトボード用黒マジック
• 何種類かの紙ヤスリ
• 腰に下げる金具

布が意外に高かったのを除けば、すんなりと材料は揃い、揚々と帰宅。
さっそく作業にとりかかった。

やはり一番難しかったのは可動部分である。
スムーズに動くようにしなければならず、かつ丈夫でなければならない。

組み合わせがぴっちりと重なるように、丁寧に少しづつヤスリもかけていく。
手に持つ部分は、牛革でコーティングもする。
さらにさらに俺はこだわりを見せる。

ただカチカチ折り畳みできるだけでは足らない。
噛み合わさった時にそこできっちり止まるように、内部に磁石をしこんだ。

同時に、白と黒で斜めに線を入れ、本物っぽくする。
思った以上に牛革は手に馴染み、かなり手触りがいい！

一通り完成したところで、腰に下げれるような金具を装着。
ガテン系の西山が喜びそうなポイントだ。
…と言いつつ、文化系の俺もバリバリ喜ぶポイントだったりする。

そして完成。

動きも滑らか。完璧である。
あとは装飾のみ。
西山から連絡が入る。
「できたぞ」

そう、それは、ロゴ。
「型」を渡し、西山にも作業を頼んでおいたのだ。

それをつけると…

かっちょいいでないの！！
俺たちはしみじみ感動した。
「これはお前のもんじゃ」
　西山に手渡す時、ちょっと寂しい気がした。

さあ、いよいよ実際に使う日が来た…

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