ホーム突撃!映画体験隊 > 手作り映写機に挑戦する

手作り映写機に挑戦する(1)

挑戦者:工房の主人


『ニュー・シネマ・パラダイス』という映画があり、まあ映画の詳細は省くが、最後の方に主人公が小さな部屋でスクリーンを眺めているシーンがある。
この時、主人公は40型くらいの小さなスクリーンに映像を映しているのだが、映像を出しているのが手元の机の上に乗った、片手で持ち上げられそうなサイズの映写機なのである!

ほ、欲しい…

俺はそれを見た瞬間、目がハートになった。
今でこそデジタルビデオカメラで映画を撮っているが、ほんとうはフィルムへの憧れも計りしれないのである。
なにしろ、


16ミリフィルムカメラ


16ミリ映写機

を部屋に置いて気分を高めているくらいである。
尚、これらはアンティークであって、実際に使うことはできない。

と、その時あることを思い出した。
それは俺がまだ小学1年とか2年とかそんな頃のこと。
両親が外出しなければならなくなり、家でお留守番の俺に親父が聞いた。
「帰りに本を買ってきてあげるけど、何がいい?」
 ガキの俺は答えた。
「何か工作の本」

親父は、帰宅すると俺に大きな本を手渡してくれた。
タイトルも何もかも忘れてしまったが、それはとにかく魅力的な本だった。
押し花を使ってお面を作る、なんてものから、糸を引っ張ると動き出す紙の機関車(これは作った)だとか、食紅などの無害な着色料を使った化学実験みたいなものまで、様々なものの作り方が満載。
さすが俺の両親である。いい本を探してくる。

そして思い出したのは、この本の終わりの方に幻灯機、つまり紙に描いたものなどを壁に大きく映す機械、の作り方が載っていたことなのである!!
そしてそして、何となくその次に『幻灯映写機』も載っていた気がするのである!!!

俺は広島の実家に帰った際にすぐその本を探し…
見つけることはできなかったのだ。
俺の部屋だった場所はきれいに片付けられ、幼い頃の本などもきれいに捨てられていたのだ。
なんて両親だ!!

おかげで、俺はまた振り出しに戻ってしまった。
実は、ここから話は進まない。
今はインターネットという便利なものがあり、たいていの情報は手に入る。
しかしどんなに検索しても映写機の作り方が分からないのだ。
幻灯機はよく載っている。
作り方も分かる。

でも映写機はないのである。
壁の映像が動かないと俺は嫌なのである。駄々をこねてしまうのである。

そうこうするうちに『紙フィルムの映写機』なんていうものの存在を発見。
紙に文字とか絵を描き、セットして手で回すとそれが壁に投影されるとのこと!

これじゃないかまさに!!!

別にフィルムじゃなくていいのだ(今はまだ)。
しかし作り方が描いてない。
仕組みだけでいい!仕組みが分かれば自分で解析して作ってしまうから。
ちょっとでいいからヒントをくれえ!!

そこで少し考えた。仕組みそのものは幻灯機とそんなに変わらんのではないか。
これだけ調べても載ってないということは、映写機を自分で作ろうとする人間はいない、ということなのではないか。

オッケー。
じゃあ、俺が作りましょう。

さ、どうするかこれから考えます。
この企画も、どうなるか分からない現在進行形企画なのです。
情報があれば、どんどん下さい!!

よろしくお願いします!


映画工房カルフのように All rights reserved ©Since 2001