ホーム突撃!映画体験隊 寅さんの故郷を訪ねる(2)

風の吹くまま気の向くまま〜寅さんの故郷を訪ねる(2

挑戦者:水無月朋子


柴又駅〜帝釈天参道

日暮里から京成線に乗り換えること約20分。私たちは葛飾は柴又駅に降り立った。映画の中で寅さんやさくらが何度となくマドンナを見送った駅である。「ここでリリーとさくらが…」と感慨にふける中舘氏の横で、ワタクシ水無月はやっと着いたぁ…と、柴又訪問を言い出してからここへ辿りつくまでの長い時間を思っていた。

ホームに立つ中舘氏

古びた駅だったはずの駅も改装されたせいかすっかり綺麗。けれどホームに入ってくる電車の弓なり具合などは映画の中の情景そのままである。うおぉ〜なんか楽しくなってきたー!…と期待が高まったところで改札を出る。するとそこには待ち構えたように寅さんの銅像が!似ているような、似てないような…。けれど台座から上は実物大らしく、勇気のある人は台座によじ登って寅さんの背を実感してみてもよろしいかと思う。(本当にやって怒られても責任は一切取りません)

柴又駅を仰ぐ寅さんの銅像

駅前には屋台がいくつか。どこからかふんわり甘い匂いや、おしょうゆの焦げた匂いが漂って来る。映画で何度も見た看板に胸をときめかせつつ帝釈天参道へ。江戸川が近いせいか川魚料理のお店やうなぎのお店と、名物・草団子屋さんのお店が目立つ。その他にもおせんべい屋、葛餅屋、飴屋、仏具屋、乾物屋などが並んでいて下町情緒も満点。ひときわ人だかりしていたのは、やはり寅さんの実家「くるまや」のモデルとなったという高木屋さんと、1話〜4話まで実際に撮影に使われていたという「とらや」さんである。店の軒下には格子のかかった部屋があって、寅さんの部屋を外から見るとこんな感じなのかしら…と思いを巡らせてみる。

帝釈天・参道入口

高木屋さん

とらやさん

軒下。あの中には寅さんが…いねえよ!

…と、そうこうしているうちに、いつの間にか記念碑を行過ぎてしまったらしい。山田洋次監督直筆だという映画記念碑のことである。通りの脇にあるはずの記念碑を探し、行って戻って、行って戻って…発見!苦労した割には「ふ〜ん…」という感じである。まだまだ先は長いのだ。再び引き返し、いざ帝釈天へ!

記念碑。ちょっと判りにくい。

帝釈天が見えてきました!


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