レシピに従って、あらかじめ鶏肉を炒めてみる。
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引き続きフライパンにバターを溶かし、たまねぎ、ピーマンのぶつ切りを炒める。
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たまねぎが柔らかくなったらレッドキドニー、チキンスープ、調味料を加えてみる。
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しばらく煮てから、チキン、ホールトマト、オクラを加えて煮る。
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…で、完成したのがこれ。
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スプーンを入れた瞬間、デキシージャズが聞こえてくるか。
…聞こえて来るのは、近所の工事現場のドリルの音だけである。
ひとくち食べてニューオリンズの街角にトリップできるか。
…いつまで待っても自分の家の台所である。
ましてやゴキゲンなタップなど踏めるわけもない。
そうだよなぁ。
別にガンボが私の「ふるさとの味」ってわけじゃないし、こんなんでトリップできたら旅行会社は商売上がったりだもんなぁ…。
苦笑いしながら、黙々と熱いスープを食べ続けた。辛くて、ちょっと粘り気があって、ほんのりすっぱいトマト味。イタリアンのお店では食べたことのない味だった。
「こんなに簡単にできるなら、一回くらい作ってあげればよかったかなぁ…」
もう何年も前に会わなくなってしまった昔の彼に、ちょっと申し訳ない気分になった。そういや、おばあちゃん亡くなったんだよなぁ。電話で連絡もらったけど、結局お葬式にも行けなかったし、今だにお墓参りさえ行っていない。これからもきっと、行けるチャンスはないだろう。その時連絡をくれた親戚のおじさんは私がお土産で持って行った扇子をずうっとリビングに飾ってくれていたっけ。アラバマは時間が止まったような田舎町。もしかしたら、まだ置きっぱなしになってるかもなぁ。そういや近所のおばさんにはいろいろ意地悪されたっけ。ああそうだ、その家に一人、生意気な男の子がいたんだ。何て名前だったっけ。彼ももう大きくなって、そろそろガールフレンドなんてできちゃってるかも知れない…。
ガンボを食べているうちに、もう忘れかけていたようなことまで思い出されて来た。ニューオリンズの街角には飛べなかったけど、アラバマの片田舎には確実にトリップできたってわけ。
…てことは、ソウルフードって、やっぱり懐かしい思い出の味なのかも知れない。(あー…なんかキレイにまとまっちゃった。こんなキャラじゃないのになー)
* 料理ネタに味をしめたワタクシは、これをきっかけに「料理コラム」を始めることを決意しました。
その模様はこちら「開店☆みなづき食堂」にて。
どうぞおいでませ〜☆
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