ホーム突撃!映画体験隊 ジャンヌ・ダルクの足跡をたどる(2)

ジャンヌ・ダルクの足跡をたどる〜シノンの旅(2)

旅人:ジョリ


 さて、翌日は「中世祭り」です。田舎の小さな町の人たちが手作りで行っているお祭りにしてはけっこうしっかりしていて、とっても見ごたえがあり、丸一日滞在して十分に楽しめる内容でした。  

 最初はパレードから始まります。クラシックカーやいろんなタイプの古い自転車が続々と登場したり、昔の農夫や消防士などに扮装した人、がちょうを追う人、昔の服装で演奏したり踊ったりする人など。パレードの後は市場が立ち、うなぎのサンドイッチなんていうのも売ってました。イベントでは「麦の脱穀」なんてのもありましたよ。

パン屋さん(パレード)

手こぎ自転車
うなぎサンドイッチ屋

 この市場を散策中、向こうから歩いてきたパレード参加者だったらしきオヤジが、いきなりわたしに向かって「よぉネェちゃん、いい帽子被ってんねぇ〜。オジさんのと交換しない?」とかナンとか言ってきた。で、返事も待たずに自分の軍隊帽(?)とわたしの青い麦藁帽子を取り替えてしまった。もうこうなったらノリだ!いってまえ!夫に写真を撮ってもらうよう頼んでいたところ、オヤジの友達らしき人がナゼかホルンをわたしの肩にかけてくれました。どうやらブラスバンドでパレードに参加していた人たちらしいです。パレードが終わって酔っ払って歩いていたのでしょう。で、結局オヤジと2人で写真撮影。いや〜、びっくりしました。(ナゼかオヤジにモテるワタシ‥。)

見知らぬオヤジと記念撮影

 この市場では特大のパンが売られていました。そう、これこそがまさしく「パン」なのです。普通のフランスパンは、フランスでは「バゲット」と呼ばれていて、巨大なバゲットみたいなのを「パン」と言うのです。これ一体何日分あるの?って驚くサイズ。

パン屋さん(市場)

この「中世祭り」は毎年8月後半に行われるそうです。(日にちは毎年変わるらしいです。)

ワインのスタンド

わたしが泊まったホテルです。http://www.hostelleriegargantua.com/indexgb.htm
15世紀の貴族の館を改装したホテルで、ホテル名はシノンの町出身の作家による著作「ガルガンチュア」にちなんでつけられています。大食い・大酒飲みの男が主人公のお話だとか。
わたしが泊まったのはその名も「ガルガンチュア」という部屋。窓からはシノン城が見え、窓の下には古い小路があり、ベッドは天蓋付き‥と、味のある部屋で、旅情満喫。

蛇足ですが、「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」という本のことをみなさんはご存知でしょうか? 中世の手描き装飾本の代表格です。ベリー公はいくつも館を持ち、各館を絢爛豪華に飾り立て、芸術品の蒐集に生涯を費やしたそうなのですが‥なぜかこのシノン城にてベリー公の名前がついた本を発見しました。その筋の方にお聞きしたところ、これがベリー公の「小時祷書」であるということがわかりました。ベリー公は1416年に亡くなっています。ジャンヌの幼少期の頃になるのかな。つまりこの本はジャンヌの時代に作られたもの、ということのようです。(ホンモノならばフランス国立図書館に保存されていると思うので、コレはレプリカかもしれませんが‥。)

ベリー公の小時祷書

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情報:
映画「ジャンヌ・ダルク」の日本語サイト
http://www.sonypictures.jp/archive/movie/joanofarc/

 


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