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開店☆みなづき食堂 「カプレーゼ」なんていうと大層なものに聞こえるけれど、何てこたぁない、モッツアレラチーズとトマトの前菜のことである。だけどそんな、モッツァレラとトマトを切って、バジルを添えて並べただけの「なんてこたぁない」ものが、ちょっといいレストランだとけっこうなお値段だったりする。
この「モッツァレラ」と「トマト」と「バジル」という組み合わせは他にもあって、有名なところではピッツァ・マルゲリータが挙げられる。このピッツァ・マルゲリータはモッツァレラとトマトとバジルのシンプルなピッツァだけれども、どっかの国の王女様だか女王様だかがイタリアに来訪した際、そのお姫様に敬意を表して、イタリア国旗の赤・白・緑を使ったピッツァに彼女の名前「マルガリータ」を冠したものだとか。 バジルといえばジェノバの港が有名。バジルを使ったスパゲティをジェノベーゼと呼ぶのはそのためである。 …と、ここまで書いて、カプレーゼとマルゲリータって生かピッツァにのっけるかの違いだけで、基本的には同じだと気づいた。と、いうことは、もしかしてカプレーゼも国旗にちなんで考案されたんだろうか?もしそうだったらちょっとしつこい。できすぎな感もあるし、同じ組み合わせを使い回すというのも横着の極みである。…と思ったら、カプレーゼはカプリ島の人がモッツァレラをこうやって食べ始めたのが最初だと知った。だから名前がカプレーゼ(カプリの風)はわけね。ほー…なるほど。ピッツァと前菜、このふたつの由来は全然違うけど、ジェノバ風がジェノベーゼ、カプリ風がカプレーゼっていうネーミングの安易さは、やっぱりちょっと横着なんじゃ…と思ってみたりした。
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