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開店☆みなづき食堂

包みの中は何でしょう。 −小品@−

ああ、餃子の皮が余ってしまった。さあどうするか。
これでさんざん苦労した。一枚づつラップに包んで冷凍してみたこともある。解凍したときにベタベタになってしまって、使い物にならず…失敗。
乾かしてみた。乾かしてはみたものの、その後どうにもならなくなって…失敗。
やはり「餃子の皮」というからには、何かを包んで冷凍するのがいいと気がついたのは、その後の話。
じゃあ、何を包もうか。
とりあえず冷蔵庫を開けてみた。チーズがあった。小さく切って包でしまおう。あ、ソーセージも残ってた。これも適当に切って包んでみた。これが最初の一歩。
それからは、梅なっとう(梅と納豆を刻んでぐちゃぐちゃにかき回したもの)とか、ネギなっとう(以下同文)とかにも手を広げ、けっこういけることが判明。そのバリエーションで、ネギ味噌(ネギを刻んで味噌を加えてかき回したもの)なんかもいい。要するになんでもいいのである。
包んだら個別に冷凍して保存しておく。気が向いた時に油で揚げて、粉チーズ、青のり、一味唐辛子なんかをぱらぱらすれば見た目も華やか。ひとつふたつつまむくらいの軽い前菜代わりになってくれた。    

あるいは、ジャムとかマーマレード…のような「甘いもの系」があったらそれもOK。小さじ一杯分くらいの量を包んで揚げれば、ちょっとしたおやつになる。私がたまにやるのは、りんごをさいころのように切って、砂糖と白ワインを適当に入れてりんごの甘煮にしたものを包んで揚げる「簡単アップルパイもどき」。半月型のひとくちサイズっていう形が違うだけで、某ファストフードで売ってるのとほとんど変わらないのができる。さらにもう一手間かけてシナモンなんか振ってみると、できたてな分だけこっちの勝ち!になっちゃうのである。

ちょっと大目に残ってしまったら、ひき肉とたまねぎのみじん切りを炒めて塩こしょうしたものをささっと作って、半月形に折って包む。ひき肉なら「具」の量の加減もできるし、油で揚げるから数が少なくてもボリュームが出るから、これはもう立派な夕飯の一品と言っていいんじゃないかしら。大根おろしを添えて、ポン酢しょうゆで食べるとビールが進んでしまって大変困ったことになる。

その反対に、5〜6枚などという、本当にハンパな数が余ってしまったら、ラザニアにするっていう手もある。ホワイトソース(なかったらマヨネーズとたまねぎを混ぜたもの)と市販のミートソースを交互に挟んで、粉チーズをかけてオーブントースターで焼く。餃子の皮は他の材料の水分を吸って適当にやわらかくなってくれるので、茹でたりする手間も省けて一人ごはんのちょっとした添物になってくれる。

さらに2〜3枚とかいう、ことと次第によっては「捨てちゃってもいいかも…」的な数が残ってしまったら、細く切ってさっと油で揚げてサラダのトッピングにしてしまう。焼きそばとか焼きビーフンの上にぱらぱらしても、歯ざわりが変わってけっこうおすすめ。これは、ちょっと気の効いた店でよくやってる手だよね。

それにしてもなんだか中華ばっかり続いちゃった。次こそは別のものを作るぞ!…と決意したところでページ切れ。
次回もまた、更なる貧乏メシでお会いしましょう〜☆


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