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開店☆みなづき食堂

店主からのご挨拶 _はじめに-

突然ですが、お料理関係のコラムを書きたいなーというのが、最近の密かな夢でございました。そこへ持ってきて「突撃☆映画体験隊」で料理ネタをやらかしたことでさらに火がつき、ついにこんなコーナーを作ってしまったのですが、そこでぶつかった最初の問題。
キッチンに立つのは嫌いじゃないとはいえ、どこぞのシェフじゃあるまいし、たいしたもんが作れるわけじゃない。レシピだってそう多くなければ、作り方だっていい加減。
そんじゃ、いったい何を書きゃいいんだ!?

そこで私は考えた。
料理なんてもんは、お金さえ出せば外でいくらでもおいしいものが食べられる。でも実は私、家で食べるごはんが一番好きだったりする。(酔っ払って帰るのが面倒、というわけではないよ。…あ、それもちょっとあるけど)
…というのも、外の食事は万人向けなわけで、自分の好みに合わせてくれてるわけじゃない。「このお料理、もうちょっとあっさりめがいいんだけどなー」とか「マグロはいらないから、ひらめのお刺身だけをたくさん食べたいのにー」とか「このグラタン、もうちょっとチーズかけてくれないかなー」とか思っても、そう都合よく行ってくれるわけじゃない。

でもおうちなら、あっさりだろうがこってりだろうが自由自在だし、白身魚だけを死ぬほど食っても誰に文句を言われることもなく、ダブルチーズのグラタンを作ったって自分が肥っちゃってあら大変!なくらいのもんである。手間さえ惜しまなければ、お値段だって格段に安く済んじゃうしね。

ところで私は気が向くと、急遽『居酒屋みなづき』を開店して「おうち飲み会」を開いたりするのだけれど、過去最高のご来店人数は一晩に14人。みんな「お金かかるでしょう?」なんて心配してくれたけど、はっきり言ってその時でさえ、10人以上のいい大人がさんざっぱら食べても予算は¥5000にも満たなかったと記憶している。

そこで再び考えた。
「そっか、それを書けばいいんじゃん!」
はっきり言って貧乏メシ。めちゃくちゃううまい!というわけではないけれど、安くてそこそこおいしいごはん。「みなづきっていつもこんなしょぼいもん食ってんの!?」と陰口叩かれちゃうのも覚悟の上で、財布に優しい、我が家の食卓を一挙に公開することにしよう。

雑誌代わりにさらっと読み捨てもOK。今夜の夕飯のネタにするもOK。残り物のリサイクルにもまたOK…な、箸休めのサイドディッシュとして楽しんでもらえることを願いつつ…
それではみなさん、召し上がれ〜☆

 


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