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レイ
2004・米
監督:テイラー・ハックフォード
脚本:ジェームス・L・ホワイト
出演:ジェイミー・フォックス、クリフトン・パウエル、ケリー・ワシントン ほか

観る前から、ジェイミー・フォックスがアカデミー主演男優賞を獲ったり、 作品賞にもノミネートされてたりで、期待していた作品やったんやけど (おいらもレイ・チャールズ好きやったしね・・・)実際観た人の 悪い感想をいくつか聞いてたんで、期待してなっかたんやけど・・・。
よーでけたアメリカ版「いつみても波欄万丈」やったね・・・。

確かにジェイミーフォックスはレイ・チャールズに生き写しチュー感じやったけど、 モノマネちゅー感じが152分間とれなかった。 もちろん演技もうまかったんやろうけど、 英語の解らないおいらに伝わってくる程の芝居じゃなかった。 
ジョニー・デップやデカプリオを抑えての、主演男優賞というのはおいら的には どうなん〜?ちゅう印象です。 「コラテラル」の方が芝居は数段良かった。

これがBBCやNBCの製作したドキュメンタリー番組やったら、充分楽しめたんやけど、 銭払って、映画館に足はこんで、映画として観た場合物足りなさを感じてしまう。
幼年時代に幼い弟を自分のせいで殺してしまったという思いから、失明してしまい それがトラウマとなり、売れっ子ミュージシャンになっても苦しみ続けたレイ。
それを中心に描いていくんやけど、なんかね〜はしょり過ぎ。
音楽シーンが多すぎゆうのもあるんやけど、映画のラスト近くには、レイ・チャールズの 人生の後半、半分はこれといった事が無かったみたいに、ナレーションですませてや〜 ドカベンの48巻やないねんから、そりゃないやろ〜と思いましたわ。
レイ・チャールズのヒット曲がこうやってできたみたいなエピソードは、知らんから おもろかったけど、レイ・チャールズのええとこだけ描かず、大の女好きやったり、 ヤク中やったことも描いてるんやけど、そうゆーう真実の姿を描こうという思いが 逆に強すぎて、映画としてのエンターテメント性がなかったちゅーか、 クライマクッス、(この映画の)見せ場が無かった。 ジョージア州議会のシーンは あれじゃ盛り上がらんしね・・・。 
盛り上がりに欠けるちゅーのが、この映画の最大の欠点でんなぁ。

やっぱり映画の完成直前に歴史に名を残すミュージシャン、レイ・チャールズが亡くなったちゅーのが、この映画の評価に多大な影響を与えたんやないかなぁ。

払ってええでぇ価格:500円(映画館でみんでもええもん!)

まきのすけさん、「私はラヂオ」がDVDになったらしいので、今度借りて観てみます。 おそまきながら・・・。


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