ホームもっちゃんのそれはどうなん? > ヴァン・ヘルシング


ヴァン・ヘルシング
2004・米
監督・脚本・製作:スティーブン・ソマーズ
出演:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール、ウィル・ケンプ ほか

この映画の予告編は、アメリカの映画の予告編サイトで去年の暮れか、今年の頭に観ました。もとからヴァンパイア物が大好きやったし、ブラム・ストーカーの原作に出てくる元祖ヴァンパイヤ・ハンター「ヴァン・ヘルシング」となると俺に期待するなちゅーのが無理な話ゆうもんや!公開初日に行ったわいな!
ただアメリカのサイトやったから、監督まで判らんかったんよね。
公開前に監督が「ハムナプトラ」シリーズのステーヴン・ソマーズと知って、一抹の不安を抱えて観に行ったら、予感は的中してもうた…。

上映時間二時間十三分の間、ほんまに息をつかせぬ見せ場の連続、まさにノンストップ・アクションムービー。SFXとアクションの乱れ太鼓で時間は感じへんかった。
誰もが知ってる西洋モンスター、フランケンシュタイン、ジキル&ハイド、ドラキュラに狼男が次々と出て来て、てんこ盛りの大サービス!
そやけど、結末が…。 
ツメが甘いちゅーか、ぬるいちゅーか、さんざん甘い言葉で口説かれて、デートでもええとこ連れて行ってもうたんやけど、ヤリ逃げされた…そんな気持ちになった映画かな。

この監督は「ハムナプトラ」シリーズでもそうやったんやけど、最初に色々謎とか伏線を張ってはるんやけど、最後はやりっぱなしにする傾向があるんよなぁ〜。
まるで若い頃の山田 洋二の寅さんシリーズのよう。そやから、観終わった後にいまいち消化不良を起こすんよ。

もの凄い量のSFX使ってるし、CGのヴァンパイヤの体に女優さんのメイクした実写の表情を合成して、全CGの物よりおもろい絵を造っていたり、アクションもええアイデアのもあったし、画面の構図もおもろいのが多々あったんよ。そやけどラストが…。

ヴァン・ヘルシング役のヒュー・ジャックマン、カッコ良かったよ。今が旬の役者やし、「X−MEN」シリーズでヒーロー物はお手のものやし。「パール・ハーバー」では「なんやこのバカ女は!」と思ってたケイト・ベッキンセールも、前作「アンダー・ワールド」に引き続き、強おてかっこええヒロインやってたし。ドラキュラ伯爵はルックス的にはどうなん?ゆう感じやったけど、ドラキュラの花嫁の三人はかわいかったし。
俺的には、一番最初に殺されてもうた女優さんが一番かわいかったんやけど。相方に「なんで?あのコがいちゃんかわいかったのになぁ!」とぼやいたら、「(最初に殺されたのは) デブだったからじゃない?」と言われた。ハリウッド女優やのに、あのだらしないウェストがかわいいのに…。(ヴァージニア・マドセンもそうゆう理由で好きやねん。マイケル・マドセンの妹ね。「キャンディ・マン」とかに出てるよ!)

CGはSF物に使うより時代もの、時代劇に使う方が有効やね。もう無くなった風景とか、伝説の建造物とか。まぁ、もちろん予算の都合上CGの方が安い場合もあるしな。

テンポも良かったし、SFXも凄かった、アクションもおもろかった、キャストも悪くなかった。そやのにラストのツメが甘い。ストーリーも、もうちょと膨らませられたのになぁ〜。残念!惜しい映画やと思うわ。

払ってええでぇ価格:1200円(レイト料金で観て損したとは思わんかったけど、それ以上ではなかったから)


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