ホームもっちゃんのそれはどうなん? > 鉄人 28号


鉄人 28号
2005・松竹
監督:富樫 森 脚本:斉藤 ひろし、山田 耕大
出演:池松 壮亮、蒼井 優、香川 照之、薬師丸 ひろ子、柄本 明、中村 嘉葎雄 ほか

またまた、頬を伝う涙を拭うことも忘れてしまう程情けないCGでした・・・。
でもやぁ〜、劇場でながれていた予告編ではCGがおっ、と思わせるシーンもあったんよ。
B・オックスが東京タワーを捻じ曲げるシーンや、(俯瞰で)鉄人とB・オックスが対峙した時、両側のビルの窓ガラスが粉々になるシーンなんかはおおっ、と思ってウキャキャと 劇場に9時15分の回を観にいってしもうたやないか〜!

鉄人はもちろん全CGで(うん、そりゃそうだ)かまへんねんけど、なんか全体的に CGアニメーションみたいな感じになってる。  原因ははっきりしてんのよ、金かけてへんからなんよ。  鉄人がCGやねんから背景までCGにしてもうたら、もうそれは アニメやん! そーゆうシーンが多々あった・・・。(最後のB・オックスとの決戦シーンで、倒れた鉄人の背景やったコンテナや金網、ダンボール・・・。特にこのダンボール箱が、一個だけ崩れるシーンは涙を禁じえないね。)

こうゆう漫画原作の映画やからこそ、ドラマの部分はしっかり描かなあかんゆーのは わかるんやけど、回想でしか出てこない父親役に阿部 寛を使ったり、たいして重要 でもない役に、伊武 雅刀、川原 亜矢子を使いやがって、そんなギャラ払うぐらいやったら、SFXにまわさんかい!(中澤 裕子はまったくいらん!邪魔!)

テーマは「勇気!」かもしれんけどやな〜、なんやかんやゆーても主役は鉄人やろがっ!
よーも、まぁーこんなちょぼいCGで巨大ロボットアニメを映画化したもんや。
GOサイン出した奴もアカンけど、完成した映像を観て、これで観客が喜んで、 ヒットすると思ってた関係者全員が、アホやな・・・。

ドラマの部分はわるかぁ〜ないんよ。 正太郎少年役の子がワンパターンやったんは子役やからしゃーない。 正太郎が幼い時に父親に突き飛ばされた記憶しかない為、父親に愛されていなかったちゃうんやろかと、悩んで鉄人を操縦するんを嫌がってたんやけど、 突き飛ばされた本当の理由を知って、父親が残してくれた鉄人と共にB・オックスに勇気を持って立ち向かう・・・、多少むりくり感はあるけど、このストーリー作りは良いと思います。  それゆえに映像のほうに金を出し惜しみしたんが、もったいないなぁ〜 って思うんよ。  香川 照之が演じたマッド・サイエンティストの方のストーリーは もうちょっと盛り込んだほうが良かったかな・・・。

払ってええでぇ価格:200円(期待が大きかった分、裏切られた時のショックはでかいわ・・・。)


映画工房カルフのように All rights reserved © 2005 Motoki Nakadate
ホームもっちゃんのそれはどうなん? > 鉄人 28号