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キング・コング
2005・ニュージーランド・アメリカ
監・脚:ピーター・ジャクソン 脚:フラン・ウォルシュ、他
出 演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、他

 生まれて初めて、劇場で観た洋画が「キング・コング」1976年作である。
「スター・ウォーズ」を親父と二人で観に行った、梅田のOS劇場に家族四人で(混んでたんで)最前列で観ました。今から30年も前なんで、もちろんCGは無く、着ぐるみと実物大模型を使っての合成でした。
そやけど、初めての洋画(字幕物)やし、「スター・ウォーズ」が公開されるんは一年後やったし、オイラと弟は大興奮!ちょこっと性に目覚めだしていたオイラはキングコングの手のひらに乗って、滝で水浴びをするジェシカ・ラングに大興奮!!
衣装がベージュやったんで透けて、ち、ちく・・・がぁぁぁぁ!!

監督のピーター・ジャクソンは子供の頃、TVで1933年版白黒の「キングコング」を観て、両親の8ミリを借りて映画を造りだしたそうな。そやから今回は一作目のリメイクで時代設定も1933年で、T−REXと闘うしエンパイヤステートビルにも登ります。(オイラが子供の頃観たんは世界貿易センタービルに登った・・・)思い入れタップリで撮ったもんやから、タップリの三時間八分。
最後の方でトイレに行きたなってもうたちゅーねん。念願の製作なんわ、判るけどやなぁ〜キングコングのおる島行くんまでに一時間位かかってるやん!?
さすがにだれるわ。

最新のCGを使ってキングコングもごっつうリアルに描けてるし、1933年当時のNYも再現されています。さすが米国最先端のCG技術を使ってはって感心させられます。
そやけど少なく見積もっても30分はカットしてええシーンがあったんちゃうんかなぁ〜。

なんや評論家の人らにも、えらい評判はええらしけどJ・キャメロンの「タイタニック」と同じでそりゃそんだけ時間と予算使ったら、キングコングとN・ワッツの心の通じ合いも描けるわいや。イヤイヤ、けっしって悪い映画やないし、キングコングとN・ワッツがNYで再会するシーンは、ちょっとうるっとなったし、最後のキングコングがエアンパイヤビルから落ちていくシーンも感慨深いものがあってんけど・・・。
なんやろなぁ〜、この物足りなさは・・・。一緒に観に行った相方が観終ってからポロッと「あんまり人が死ななかったね。」ゆうーたんが、正解なんかも。
今回のキングコングはあんまり野生の強暴性がないんよなぁ〜。
ウチの相方は、血が流れたり、人が殺されるシーンは大の苦手やねんけど、(おかげでホラー映画をDVDで借りてきても、オイラは相方が居ない時や寝ている時にコソコソ観なくてはいけない。アダルトビデオを観る様じゃ。)それでも物足りなかった位やからなぁ。

やっぱりキングコングはNYで大暴れして、バンバカ人を殺して、ビルを破壊して、列車を鷲づかみにしてくれんと・・・。
1976年のキングコングは今から思うと人間との大きさの対比がシーンによってはおかしかったかもしれんけど、めっちゃ暴れてたもん。日本のゴジラに対抗できる米国の怪獣やねんから。

いままで地味な女優さんや思ってたナオミ・ワッツやけど今回の観てたら綺麗に見えた。
これはP・ジャクソンがキングコングと美女の交流を丁寧に撮ろうってゆう姿勢のおかげかもしれへんね。 

観終わって1933年版と1976年版をまた観たくなりました。

払ってええでぇ価格:1200円(観る前に必ずトイレにはいっとこ!!)


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