ホームもっちゃんのそれはどうなん? > 仮面ライダー The First


仮面ライダー The First
2005・東映
監督:長石 多可男  脚:井上 敏樹  原:石ノ森 章太郎
出演:黄川田 将也、高野 八誠、小嶺 嶺奈、ウエンッ瑛士、小林 涼子、天本 英世 他

大阪の実家にあるオイラのアルバムをめくってみる。小学校二、三年生の頃までの写真にはあるポーズで、アホそうな少年が得意気な表情で写っている。
あるポーズとはもちろん、仮面ライダーの変身ポーズである。
当時小学生以下の年齢の男子のアルバムにはきっと同じポーズで撮った写真があるはずだ。
六歳の時、おつかいに出かけたモトキ少年は、おつかいのお釣りで「新仮面ライダー・アマゾン!」の特集が載っていた少年雑誌を無断で買って帰り、おかんにてんこ盛りに怒られて、電気の点いていない畳の部屋で正座をさせられました。

いまだに車ではなく、バイクに乗り続けているのには、「仮面ライダー」もひとつの要素やと思います。

「キカイダー」や「デビルマン」もそうなんやけど、原作漫画とTV版は全然別物なんよ。
原作版「仮面ライダー」の本郷 猛は、改造され普通の人間の体では無くなった事を思い悩み、おまけに途中で死んでしまい、脳みそだけ培養液に漬けられ意識はあるとゆう、暗いし、哀しいはなしなんよ。
今回の映画はその原作版をベースに作ったという話だったので、オイラは当日千円で映画を観れるのに、わざわざ1300円出して前売り券を買って、大泉学園までいってきましたよ。去年の「デビルマン」がエゲツなかったから、期待して行ったら失敗するやろなぁと思ってたんやけど、劇場に座って上映を待ってる間もちょっとワクワクしてる自分がいました。
そしてオープニングでいきなり、「迫る〜♪ショッカァ〜♪」と子門 真人のTV版のオープニングテーマが流れ、「スター・ウォーズ」の時と同じ様にぞくぞくっとしてしまい、映画に引き込まれてしまいました。

子供の学芸会を見る親のように、甘い目では観ていたとは思うんやけど、これが結構おもろかったんよ。原作版に比べたら脚本の書き込みが薄いなぁとか、そのマスクは今どこから出してん?なんで本郷 猛の記憶が戻ってん?等つっこみ所は満載やねんけど、スタントアクションもバイクアクションも、頑張ってた方やし、なんといっても一号、二号のデザインが現代風になってるとはいえ、ほとんどTV版と一緒やって、その一号と二号が闘ってると、それだけで嬉しくなってしまう。

「仮面ライダー」は「デビルマン」や「新造人間キャシャーン」と違って、CGを使わんでも撮影でけたゆーのも、良かったんやと思いますわ。
「デビルマン」も大好きやねんけど(映画版やないよ!映画版はド肝ぬかれるくらいヒドイさかいね。)この「仮面ライダー」は創り手の原作への愛情とリスペクトが感じられる映画でした。原作も読んでない、「仮面ライダー」に興味が無い人が観たらおもろいとは思わないかもしれへんけど、大好きなオイラが観て「こんなん仮面ライダーとちゃうわぁ!」と思わずに、楽しめて続編も観たいなぁ、と思ったやからソコソコいけてると思うんやけどなぁ〜。

平日に五時五十分開始の回を観に行ったんで、あまり人ははいってへんかったんやけど、30代後半から40代前半のおっちゃん(自分も含む)が一人で観にきているんが目立ちました。

デジタル出演とはいえ、“死神博士”(今聞くとトンでもない名前やなぁ)天本 英世が出てたんは、嬉しかった。ショッカー首領で納谷 五郎も出て欲しかったなぁ。
なんで一茶がフツーのかっこしてショッカー幹部役で出てたんやろう?まったくでる必然性が無かったんやけど。続編があるならば是非とも、藤岡 弘氏に出演していただきたいものである。

払ってええでぇ価格:1400円(アァ、ごめんなさい、大好きなんです仮面ライダー)


映画工房カルフのように All rights reserved © 2005 Motoki Nakadate
ホームもっちゃんのそれはどうなん? >仮面ライダー The First