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コラテラル
2004・米
監督:マイケル・マン
脚本:スチューワート・ベイティー
出 演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット=スミス ほか

おおっ〜!マイケル・マン良かった!オイラはこの映画おもろかった! 
確かにウチの 相方のゆうとおり、脚本は単純やし、ラストにひねりは無いし、穴も多い・・・。
そやけど上映時間120分間ずうっと続く緊張感と、観てる者を映画の中に引き込む力。
何をしたんや?マイケル・マン!

そない特に変わったアングルや特殊なショットもなかったのに、(俺の中では)緩むことなく続いた緊張感はどないしてつくりだされたんやろう? 撮り方はほんまオーソドックス やったのに・・・。  
まぁ、オイラはこの映画のストーリーと雰囲気(ハードボイルド) が元々好きやから、おもろいと感じたんかもしれんけど、次代の「サスペンスの女王」 狙え!「山村 美沙」・・・の後釜、ウチの相方も「これからどうなるんだろう!というサスペンス性はあったよね。(オチは無かったけど)」と言っていたから間違いない。 他の人が観ても感じると思う。

マイケル・マン監督作はなんやかんやゆうて、観てるんよね〜。今回コレを書くのに マイケル・マンの作品一覧を見たら、「ザ・キープ」撮ってて「へ〜え〜」となりました。
「刑事グラハム」(レッド・ドラゴンね。)も「ラスト・オブ・モヒカン」も観てたし もちろん「ヒート」と「インサイダー」は劇場に観に行ったしね。
「男を描かせると〜」と言われていた、マイケル・マンですが今回とても納得しました。 だって今回はなんせ主役がトム・ミスターハリウッドスター・クルーズ様やし、前述の 通り単純な無理のある脚本・・・。 これを映像に緊張感を持たせる事とテンポの良さで サスペンス性のあるハード・ボイルドに仕上げたマイケル・マンは凄いと思う!

この映画の舞台はロスで、トム様のセリフで「ロスの地下鉄で死んだ男が六時間発見されなかった。その男の隣に何人もの人が座ったのに。」というのがあり、それを監督は風景として映像で表していたと思う。 高層ビルが乱立し、高速道路がはりめぐされ、やたら だだっぴろい夜景。 隣の部屋で殺人が行われていてもだれも気付かない大都会。
こうゆうのをロスの風景を映している映像から感じられた。
ロスの観光名所的な場所は全然、でてこおへんねんけどロスの街の雰囲気というものが 良く判ったきがする、この映画を観て。 観光に行くのには役だたへんけど・・・。

今回トム様、初の悪役やってんけど、トム様って芝居ヘタなん? まったくプロの殺し屋に見えへん。全然クールやないし・・・。 逆にトム様の限界が見えた気がする・・・。

ネタばれになるかもしれんけど、(これから観るつもりやったら、ここでやめてね。)ラストシーンはなんかに似てるな〜と思ってて、家に帰って来てから気付いたんやけど、 「ブレード・ランナー」のルトガー・ハウアーにそっくりやったような・・・。 これは 「ブレラン」へのオマージュか? 死に際にトム様ちょこっと喋ったし・・・。

ジェイミー・フォクスは初めて観たけど、この人はええね〜。スタンダップコメディアン 出身らしいけど、オープニングのこの人の演技でまず映画に引き込まれた。

払ってええでぇ価格:1800円(話の中身はないけど映画に引き込まれて十分楽しめたから、当日料金。それ以上にならないのはトム様のせい・・・。 )


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