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アイ、ロボット
2004・米
監督:アレックス・プロヤス
脚本:ジェフ・ヴィンダー、アキヴァ・ゴールズマン
出演:ウィル・スミス、ブリジッド・モイナハン、ジェームズ・クロムウェル ほか

 もう10年位前に「クロウ」という映画を観ました。この作品はブランドン・リーの 遺作になんやけど、九州に旅公演に行ってる時、休みの日に観たんやわ。
それで映像感覚ちゅーか、画面のダークな雰囲気や、スロー映像のスピード感とかがえらい気に入って、東京に戻ってきてから二番館で2回観にいきました。もちろん ビデオも買ったし、アメコミの原作版も本屋に取り寄せてもらって買うてもうた。
それくらい「クロウ」ちゅー映画に惚れこんだわけよ。
この監督アレックス・プロヤスが「ダーク・シティ」以来(もちろん観に行った!)撮ったんが今回の「アイ、ロボット」ですわ。

観にいく前は予告とかを見てて、ごっつう不安やった。なんせ主演がウィル・スミスやし、過去の二作と違って大作やし、画面の雰囲気が明るかったから・・・。
そやけど、観てみたらこれが意外とおもしろかった!ものすごー簡単にゆうと、 ハリウッド制作SF版『火曜サスペンス劇場』・・・。
『火サス』ってゆーとおもんなさそうに思うかもしれんけど、いくつか前振りがあってそれをちゃんと、最後に活かしてあるし、観てるモンがこいつが怪しいちゃうんか ゆーのを二人ぐらい用意して、その二人をよりいっそう怪しくしてストーリーは、進んでいくし。ラストの2、30分前には観ているモンに、犯人のヒントを提示してくれて、そやけど真犯人は俺の予想と違ってたしね。
『火サス』のプロットを書いてるウチの相方も「うまいなぁ〜。」ゆうてはった。

「クロウ」や「ダーク・シティ」の様なダークな雰囲気はないんやけど、さすがやなって思ったんは、世界観が統一されている。SFやからこれは細かい所まで、やっといてくれんとシラケてしまう。その点、プロヤス君はちゃんとやってはった。
シカゴの高架上の電車が近未来的なモノレールになってたり、車(アウディやったけど)も、今、各メーカーが発表してるコンセプト・カーと同じ形にしてあった。主人公が 履いてたんは復刻版のコンバースのレザーハイやった。

俺がもうひとつ好きやった映像のスピード感もちょっとあったわ。俺が思うに「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟は「クロウ」のスピード感覚や映像感覚をパクってると思うわ。一作目のトリニティがビルの屋上づたいに逃げるシーンなんかもろに「クロウ」にあるシーンやもん。
今回の「アイ、ロボット」もサニーはヴィヨークのプロモのロッボトのパクリやゆわれてるけど、この映画は劇場で観やな意味ない映画やね。

払ってええでぇ価格:1500円(全然、期待してへんかったから、おもろかった。)


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