ホームもっちゃんのそれはどうなん? > アルビノ・アリゲーター


アルビノ・アリゲーター
1997・米
監督:ケビン・スペイシー
脚本:クリスチャン・フォルテ
出演:マット・ディロン、フェイ・ダナウェイ、ゲイリー・シニーズ、
    ウィリアム・フォッチーナ、スキート・ウーリッチ、ヴィゴ・モーテンセン ほか

 キャスティングがまず良かった。自分の好きなM・ディロン、G・シーズに強烈な悪人顔でインパクトのあるW・フォッチーナ、そして「インディアン・ランナー」のV・モーテンセン! そしてF・ダナウェイという濃いキャスト陣。
脚本(もしくは原作)はおもろい、というか、おもろくできそうな脚本やったんやけど、映画自体はいまひとつやったなぁ。

地下のバーに立てこもった3人の強盗と5人の人質っていうのをリアルに描いてたんやけど、途中でタルくなってもうたし、緊張感も薄かった思うわ。
人物像の厚みっていうのが描かれてなかったんで、それぞれの登場人物がどういう奴なんか、ほとんど判らんかった。人物をもっと描いてふくらみを持たせれば、もっといろんなストーリーができて来た思うんやけど…。設定はいいんやからねー。ちょっともったいなかったよなあ。もうちょっと盛り上げてくれんと、ラストの設定が生きて来ない思います。

M・ディロン、F・ダナウェイ、S・ウーリッチっていう、生き残った3人が誰も事件のことを説明できん、話せない状況が唯一できあがったのにね。F・ダナウェイが殺したであろう男がどーゆう奴やったかが描かれてへんかったからなー。F・ダナウェイが息子であるS・ウーリッチを守るために殺すのに…。もったいない映画やったわ。

※後日談:ショーン・ペン初監督作品「インディアン・ランナー」に主演していたV・モーテンセンは当時から好きな役者やったんやけど、いまいちメジャーになり切れず「G・Iジェーン」(←女版・愛と青春の旅立ち)で、デミ・ムーアを鍛える鬼教官役をやってたりして、ええ役者なのにパッとせえへんなぁ…と思うてました。ところがあんた、「ロード・オブ・ザ・リング」ですよ!
あの地味やったV・モーテンセンがあの大作三部作のほとんど主役でっせ。キャスティングのロールを見た時はびっくりした。最近見ぃへんから顔も忘れてたもん。

払ってええでぇ価格:1,100円(個人的には豪華なキャストと設定に)


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