| ホーム > カルフの大部屋 >フランスの映画な日常 > 映画感想雑記 > vol.5 |
|
vol.5 「La
Passion Du Christ〜キリストの受難」 |
|
ven 21 juil 2004
|
|
つい先日、夫が「これが観たい」というのでキリスト受難劇の映画を観に行きました。たまたまだけど、この映画を観た日が「御受難の日」で、パリ市内のあちこちで青々とした小枝を持った人を見かけた。
実は、題名すら知らずに「キリストの映画」ってことだけ頭に入れて映画館に行ったわたし。だからいきなりユダの裏切りから始まるのでビックリしました。わたしはキリスト教の生み出した絵画や教会の形式などがちょっとばかし好きで、ミニマムなキリスト教の知識はあるつもりなので、たとえ言葉がわからなくても話の内容は理解できました。というか、わたしの知識そのまんまの内容だったので、かなり忠実に聖書の内容を再現してるんだな〜という印象を受けました。 ユダの裏切りから始まってキリストが十字架にかけられて亡くなるところまでのお話でしたが、キリストの生涯を描いた映画であれば20分ほどで終ってしまいそうな部分、たったそれだけの場面だけを抜き出して一本の映画を作った、そういうところにこの映画の大事な意味があると思う。今、こうしてキリストの受難劇を語らなければならないという理由があるのではないかと。 映画の中では、これでもか!ってくらいにキリストが鞭打たれていた。というか、最初は普通の鞭で打たれていたんだけど、あまりにキリストが辛抱強いので、鞭から他の拷問道具に切り替えられた。それはヒモ状で、先に鉄のツメのようなものがついていて、肉をもえぐるような残酷な道具だった…。もう簡便してあげてよ、お願いだから…誰しもがそう思うような、そんな残酷なシーンが長く続いた。そしてそんなイエスを、涙をうかべながらそっと見守る母マリア。「神の子の母」ってことは関係無しに、同じ女性として、わたしは母マリアに同調していった。「神の子」なのだからこの受難は仕方が無いのかもしれない。しかし、それを受け入れなければならない母の心境…。息子を目の前で拷問され、助けることもできないだなんて…。 日本は世界で唯一の被爆国と言われています。アメリカは原子爆弾を落として無差別に市民を殺しました。でも、それ以前には日本の軍隊が大陸に渡って殺戮を繰り返していました。歴史をさかのぼっても、そして今現在でも、人が人を殺すという行為は終ることがないのです。キリストは、そんなわたしたち「人間」の背負っている「罪をあがなうため」になくなられたのだというのが聖書のお話。(だったと思う…。) わたしはキリスト教徒でもナンでも無いですから宗教の宣伝をするワケじゃありませんが、イエスの教えの根本は、この「争いを無くして平穏の中で生きる方法」なのではないかと思うのです。そして、これは仏教でも同じです。 ----------------------------- |
|
映画工房カルフのように
【http://www.karufu.org/】
All rights reserved © 2001.5.5 Shuichi Orikawa as_karufu@hotmail.com |
| ホーム > カルフの大部屋 >フランスの映画な日常 > 映画感想雑記 > vol.5 |