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vol.6 番外編 「フランスの小劇場(ミニ・シアター)」 |
le 23 août 2004
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以前、スクリーン脇に階段があることなどお話しましたね。今回は映画館に関する話題では無いんですが、映画館の前身である「劇場」のお話です。 映画以前の時代は、楽しみといえば「お芝居」ですよね。テレビも無かったわけだし。(そういえば映画初期時代には、映画がお芝居の幕間に上映されてたんだった。「幕間」って古いフランス映画がありますね。) 場所はオペラ座近くの路地を入り込んだ所。斜め前には古い立派なレストランもあり、劇場の外観もさることながら「う〜んメ劇場界隈モだ〜」と実感。観劇後にはお食事、ですよね。
で、階段を下りると、なぜか小さい売店が。よくわからないTシャツを売ってました(笑)。あとはお菓子(スニッカーズみたいなヤツ)を少々。意味不明ですね。その売店脇に階段が‥‥どこに続く階段なのかな〜?
わたしたちは大きな扉から入りました。通路には座席を案内してくれる女性がいます。これは古いシステムで、劇場のイスの位置ってわかりにくいからこういう女性がいるんですが、でもチップをあげないといけないので‥良し悪しですね。(ちなみに1ユーロ渡しました。)
内容はというと、貞淑な妻が見知らぬ男に後をつけられ、アパートまで上がり込まれてしまったところ、その男は実は夫の古い友人で、友人同士の思いがけぬ再会に驚く‥‥それから、登場人物それぞれに妻、愛人がいて、すったもんだで入り乱れるというお話。フランスの劇って大体いつもこんなパターンらしく、妻が入ってくるから浮気相手をバスルームに押し込み、妻をなだめている最中に浮気相手がチラチラと顔を出しては困らせる、という典型的な喜劇。(他人の妻を誘惑したくなるっていうのは、隣の芝生は青く見える、ってのとおんなじでしょうか?)
貞淑な人妻を何人もの男があのテこのテで誘う。でもそれらの男たちにも実は愛人や妻がいて‥。妻が夫の浮気を目撃。で、貞淑だった妻が「それならワタシも!」と浮気することを決意するものの、今度は男のほうがひるんでしまう。そして最後には、「やっぱりアナタが一番よ!」と夫婦が丸く収まるっていうお話。古典的ですね。いや、もともとの台本自体が古いものらしいので、そのせいですね。 古い劇場ってだんだん消えていく運命にありますよね、特に日本だとすぐ建替えられちゃうし。こういう迷路みたいで使いづらそうな劇場がちゃんと残っていて、しかも活躍していることを嬉しく思いました。その反面、それがどんどん映画館に変えられてしまったんだなぁーと思うと、ビミョウな気分。 |
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