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vol.2 「映画の値段

le 13 mai 2004

 日本では、大体1800円って決まってますよね。大阪に住んでいた頃、これをいかにして安く上げるかってコトで、わたしの友達がチケットショップへ行ったりもしてましたが。フランスでは、そんな努力をしなくとも、映画の料金はさほど高くは無いのです。

 一般料金が8ユーロほどだったかな?(約1000円)で、学生料金だと6.5ユーロ。日本同様に割引制度もあるし、若い子向けのカップル割引なんてのもある。カップル割引とは、1人分の料金で二人が観れるというモノです。

そして、一般料金が大体8ユーロというのも、実は変動制なのです。それはどうも、映画の上映時間と映画館のサイズに比例しているようです。つまり、映画の上映時間が長いと一日に対する観客収容数が減るので、値段を上げる。小さい映画館であんまり売れなさそうな映画の上映になると、ちょっと高めに設定される、というワケです。それでも9.5ユーロとか、そんな程度だけど。日本よりも断然安いです。

 というわけで、映画館には案外気軽に足を運びます。日本だったら、まず映画の内容など下調べをし、「もうアレ観た?」って友達に聞き、本当に1800円の価値があるのかどうか…云々と事前に吟味していたけれど。それに、運良く安くチケットを手に入れたとしても、帰り際にパンフを購入してしまったら、結局全部で2000円ぐらいの出費にはなる。フランスには映画のパンフというものが無い。これも映画鑑賞が安くすむ要因。合理的なフランス人は「映画のパンフ」なんて無駄なモノは作らない。そう言いたいのだろうか…。(わたしとしては、ぜひとも作って欲しいんだけど。)


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