ホームカルフの最新作役者紹介『愛由美』役

この仕事を楽しむのは自分次第。 楽しめたと思えた時は、この仕事をしてて本当によかったと思う





 カルフ作品初出演の奈良崎まどかさん。多数いる俳優陣の中で数少ない女優、しかも主役の2人を引っ張って行くアンカー的な存在…という難しい役どころにも関わらず、とても前向きに今の心境を話してくれました。


copyright(C)boopin 2003


―最近のお仕事について教えて下さい。
 TVの単発ドラマが続いてますね。最近ホステス役が多いんですよ(笑)ドラマ版の「らせん」「ぼくの魔法使い」、あとは「特命係長只野仁」と、ホステス役が続いてて。うーん…周りからは割と派手に見られますね。だからそういう役が多いのかなぁ?
でもこの前「よい子の味方」っていうドラマで初めてお母さん役をやって、それはずいぶん印象が違うんじゃないかなって思うんですけど。
演じる役は極端で、劇団の方で今どきのフリーターみたいな役をやる時もあれば、お嬢さん役の時もあるし。女優をやってる以上、いろんな役をやりたいっていうのがあるんで、そのへんはありがたいポジションなのかなって思ってますけど。


―女優さんを目指したきっかけは?
 実は、演劇にちゃんと興味を持ったっていうのが、19の時に東京ヴォードヴィルショーの研究生になって2年目くらいだったんですよ。
本当はバレリーナになりたくて、4歳からずっとクラシックバレエをやっていて。18の時に靭帯を切っちゃってプロとしては難しくなって。…で、一年くらい普通の女の子をやってみたんですけど物足りなくて(笑)。
その時に初めてお芝居っていうのを観て、次はこれかなって。たまたまその時にうちの劇団が8年ぶりの募集をしてて、研究生になったんですね。ちゃんと劇団員になれたのはそれから4年後?間に研究生の期間が2年、準劇団員が1年くらいありましたから。


―今回の役についてはどう思われますか?
 純情な役ですねー(笑) 役の個性は自分で見つけて行かないと判らないものなので、まだよく判らないんですけど、すごい芯が強い役だと思います。母性的で、恋愛以外の意味でも相手を見守ってるような感じで。
自分と比較すると…?うん、ピュアだった頃の自分を思い出します(笑)。実生活では自分が落ち込んじゃう方なんでキャラクター的には開きがありますけど、ピュアな頃を思い出しながら、どんな人なのかなっていうのを思いっきり想像しながら演じようと思ってます。


―初めての現場で楽しみにしていることは?
 楽しみにしてることは…うーん、自分自身が楽しみたいと思っているので、受身のスタンスではないですね。いかにどう自分が楽しもうかなっていう楽しみはあります。
普段でも現場に行って「今日は楽しめたな」っていう時って「あー、この仕事してて本当によかった」って思う瞬間だったりして、それってやっぱり自分次第なんですよね。萎縮しちゃうよりは前向きな姿勢で行った方が現場になじんで行けるし、セリフを喋る時でもリラックスできたりっていうことにも繋がって行くと思うんですよね。
そういう繋がりみたいのも自分から積極的に動いて行かないと誰も作ってくれないですから。


―では不安に思うことはありますか?
 不安な点は…そうですね、相手役ともめるんじゃないかなっていう(笑)。
今回相手役の向出淳卓さんとは別の舞台で相手役をやらせてもらったことがあって、その時もけっこう意見のぶつかり合いとかはありましたから。そういう、いい意味でのケンカ…?はいっぱいして行きたいと思っています。それはどんな相手であってもそうだし、どんな時でもお芝居をやる時は相手の顔も見たくないっていうくらいまで言い合ったりするし、何かを作り上げて行くっていうのはそういう作業も必要だと思っているので、そういう面に関しては大丈夫だと思います。あとは撮影がスムーズに進めばいいと思いますね。


―女優さんとして目指していることはありますか?
 自分ではまだ女としても判らない謎の部分っていうのがあるんですが、周りからは色気があるとよく言われるんですよ。だから今後の目標としては、どんなところがそう思われるのかっていうのをまず自分でちゃんと気付くこと。
それに気付けたら、例えばホステスの役にしてもうまく出せると思うので、いやらしくならないように、いやみのないようにできるようになりたいですね。それに今回のようなピュアな役も忘れずにできるような役者を目指しているんで。うん、最近ホステスの役が多かったので(笑)こういう役はぜひ見て欲しいですね。


―では、作品を見て下さる人に一言メッセージをお願いします。
 ピュアな私を見て下さい!(笑)


―今日はありがとうございました。
 はい。よろしくお願いします。

 (2003.07.08・下北沢の某バーにて/取材:水無月朋子)


奈良崎まどか(ならざき まどか)1978年2月19日生まれ。東京都出身
現在、東京ヴォードヴィルショーに所属。『蘇る金狼』『救命ハート治療室』『らせん』『世にも奇妙な物語』『天才柳沢教授の生活』『よい子の味方(セミレギュラー)』『ぼくの魔法使い』など、数々のドラマに出演する他、多数のTV・舞台に出演。『特命係長只野仁』が来る7月25日にOAとなる他、この秋公演予定の劇団東京ヴォードヴィルショー本公演にも出演が決定している。



映画工房カルフのように 【http://www.karufu.org/】
All rights reserved ©2001.5.5 Shuichi Orikawa
as_karufu@hotmail.com
ホームカルフの最新作役者紹介『愛由美』役