ホーム映画制作講座ホラー講座〜恐怖の書き方CHAPTER 、

 
CHAPTER 、

慌ただしい9月が過ぎ去り、ふと気がつけば会社はリストラの嵐。
ブラックな会話が密かに行われる「役員会議室」
「特別朝礼」という名のリストラ宣告
私の背後に作られた「人材開発室」という謎の部署
「感謝する会」なる送別会では、上辺だけの会話が繰り広げられ、リストラ候補に挙げられた悲しきおじさん達を前に苦いお酒を飲むはめに(と言いながら、お酒は飲めないので苦いウーロン茶で・・・)
怖いぞ会社、怖いぞ会社員、怖いぞ人事。
ということで、会社生活が一番怖いのではないかと思う今日この頃であります。はい! あんまり詳しく書くと、情報漏洩になり懲戒処分になるので、このへんにしておきます。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、最近の私、「人間観察」に嵌っています。特に上辺だけの会話ってやつに。従って今回のお題は「表の顔、裏の顔」。ジキルとハイドも真っ青なセリフについて分析してみましょう。
ホラーを書くにも絶対に役立つはずです? 人間不信になる可能性もありますが・・・。

●鳥肌が立つセリフ その1
「あなたのことを思って言っているのに、何でわからないの!」
→このセリフ、一見親身になってアドバイスしているように感じますがどうでしょうか? あなた自身もこんなセリフを吐いたことないですか…。  
 これは危険! 悪魔の囁きです。相手の自由気ままな行動や言動に対する嫉妬が引き金になっている可能性大。こんなセリフを耳にしたら、耳栓を用意して下さい。耳を傾けちゃいけません!

●鳥肌が立つセリフ その2
「君は、俺なんかと一緒にいない方がいいよ。俺にはもったいないし」
→別れ言葉の常套句。自分を卑下することで、悪者にはなりたくない深層心理が働いています。このセリフが出たらアウト、どんなに追いすがっても彼は戻っては来ません。

●鳥肌が立つセリフ その3
「色々考えたんだけど、今の部署にいるよりも安田さんの力発揮できると思うんだよ。急な話だけど、考えてくれない」
→この話をストレートに受けたら、行った先は「人材開発室」。イコール、リストラだったりして。あなた、うまくおだてられて思わぬところに放り出されていませんか?

●鳥肌が立つセリフ その4
ある女子トイレでの会話
「あ、かわいー! 山田先輩、髪切ったんですかー。すごいかわいー」
「え、そんなことないよー。まさこちゃんこそ、その髪型似合ってるじゃん」
「え、全然、私なんか」
→わ、一番怖いかも。敵にしたくないですね。まさこちゃん。私が一番苦手なシチュエーション。褒めあう女の子同士特有の会話。裏で何考えてるのかわかりません。絶対に本心じゃないことは確か。
時間をおいて、トイレに行ったら
「見たー、山田のおばんの髪型、今時あれだよ、あんな風にはなりたくないよねー」
「まじー」
こんな会話が繰り広げられているかも。怖い怖い。

と、鳥肌が立つセリフってことでいくつか挙げてみました。人間って怖いね。
裏の顔、知りたくないなら、あんまり言葉の裏を考えないようにしないと、神経磨り減っちゃうかもよ。脚本家は神経太くないとやっていけないなぁと思うこの頃であります。

では、なんだか少しホラーから遠ざかった内容になってしまいましたが、許してください。次回は、ドロっとした内容用意するんで、講座8待っていてくださいね。
じゃあ、またm(_ _)m

▼映画「AIKO」撮影日誌
色々山あり谷ありで、頓挫しそうになりましたが、何とか撮影スタートしました。映画を撮るって本当に大変なことだと実感しています。
スタッフ、役者さん、この場を借りてお礼を言わせてください。
「本当にありがとう」
ぜひ、完成させましょう。

                               By 繭


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